あな痔(痔瘻・肛門周囲膿瘍)
あな痔(痔瘻・肛門周囲膿瘍)とは
肛門周辺に瘻管と呼ばれる管状の穴が空き、そこから膿が出る疾患です。若年から中年の男性に多くみられます。
原因
多くは下痢などの際に、細菌が肛門周辺に侵入して炎症を起こすことで肛門周囲膿瘍という膿のたまりができます。そこから皮膚に自壊(穴が開く)して瘻管(トンネル)ができます。また炎症性腸疾患のクローン病が原因で発症することもあります。
症状
肛門部の違和感、腫れ感を自覚します。大きくなると痛みがつよくなり、発熱することもあります。自壊と言って膿瘍が破けると膿が出てきます。慢性化して痔瘻を形成すると排膿が続きます。
治療法
肛門周囲膿瘍は切開排膿の応急処置が必要です。またクローン病がないかどうか大腸内視鏡検査を行います。繰り返す場合は根治手術が必要となる場合があります。痔瘻からがんが発生することもありますのでお早めにご受診ください。
文責 北村医院 院長 北村大介