感染性腸炎(ウイルス性腸炎・細菌性腸炎)
感染性腸炎とは
病原菌の腸管感染により炎症をきたす疾患です。
【1.細菌性】
サルモネラ菌 腸炎ビブリオ カンピロバクター 黄色ブドウ球菌 腸管出血性大腸菌(O-157) 赤痢菌 コレラ菌 エルシニア菌など
【2.ウイルス性】
ノロウイルス ロタウイルス エンテロウイルス アデノウイルス サイトメガロウイルスなど
【3.寄生虫・原虫性】
赤痢アメーバなど
に分類されます。
症状
下痢 腹痛 嘔吐 発熱が主な症状です。
一般的に細菌性の場合のほうが症状が強く、血便を伴う場合があります。
診断法
上記の症状に加え、発症季節や病歴が重要な手掛かりとなります。感染経路、海外渡航歴、原因となる食品摂取の有無、発症までの時間、同行者・家族内発生の有無、便の性状や回数、腹部所見以外の身体症状などにより原因菌を検索します。
確定診断は糞便検査にて抗原や毒素の検出が必要ですが、結果が出るまでに時間がかかるため、すでに症状が良くなっている場合もあります。また、逆に1週間を超えても症状が良くならない場合は、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)などほかの疾患の可能性もあり大腸内視鏡検査が必要です。
治療法
原則的に対症療法で軽快します。つまり、絶食で腸管の安静をはかり、脱水を補正し全身状態を改善すれば一週間以内に自然治癒します。症状に合わせて整腸剤や漢方薬、鎮痛薬を内服します。細菌性腸炎の場合は抗生剤を投与します。
文責 北村医院 院長 北村大介