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胃がん

胃がんとは

胃の粘膜から発生する悪性腫瘍です。癌の部位別罹患者数(かかっている人数)は男性では2位(1位大腸がん)、女性では4位(1位乳がん、2位大腸がん)です。また死亡率は男性は、2位(1位肺がん)、女性では4位(1位大腸がん、2位肺がん)死亡率は減少してきていますが、高齢化に伴い罹患者数は増加しています。また男女比は2:1と男性に多くみられます。

原因

ピロリ菌感染により胃の粘膜が萎縮したり、腸上皮化成を来たした状態(慢性胃炎)を経て発生することがほとんどです。外的要因としては塩辛い物を好む高塩分食、喫煙などの生活習慣が関与すると考えられています。

症状

特別な自覚症状はありません。特に早期胃がんは、ほとんどが無症状であり健診などで偶然発見されることが多いです。進行するにつれて食欲不振、体重減少、嘔気、嘔吐、嚥下困難などを呈することがあります。また、腹部に硬いしこりを触れたり、腹水によって腹部膨満感が出現することもあります。

診断法

胃内視鏡検査による確認が重要です。

その際、病理組織(細胞)を調べて確定診断をします。また血液検査(腫瘍マーカー)やCTなどで転移巣を確認します。

治療法

早期で発見できれば内視鏡で切除できます。近年ESDという内視鏡治療の適応が拡大しつつあり、多くの場合、低侵襲で治療できる時代になりました。また内視鏡的な切除ができない場合は外科的な切除が必要となりますが、こちらも近年は腹腔鏡下手術が普及し依然と比べ体への負担は大変小さくなりました。また根治術が不可能な場合は化学療法が行われることが多いのですが、こちらもオプジーボなどの登場により治療成績は改善しつつあります。

何よりも大切なのは早期発見・早期治療です。胃がん検診やピロリ菌の除去によって胃がん死亡率は減少しつつあります。

ステージⅠ(リンパ節転移が2個まで、かつ癌が粘膜下層にとどまるもの)であれば5年生存率は90%以上です。

文責 北村医院 院長 北村大介

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