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大腸ポリープ

大腸ポリープとは

大腸粘膜から発生する腫瘍で、基本的には良性・悪性は問いませんが、狭義では大腸の上皮性良性疾患を指します。大部分は大腸腺腫といって、前がん病変と考えられています。大腸全域に発生しますが、直腸とS状結腸に好発します。

中年以降、スクリーニング目的の便潜血検査や大腸内視鏡検査で発見されることが多く、年齢に伴い増加しますが、ときどき若年者にもみられます。また男性に多い傾向があります。

また形状により、隆起型、表面型(平たもの)に、組織病理(細胞)的に以下4つに分類されます

  1. 腺腫:大腸ポリープの約80%と大多数を占め、前述のように前がん病変と考えられています。腺腫内に癌を合併することもあり、(腺腫内がんといいます)癌化率は大きさに依存します。20mmになると約80%に癌を合併しているといわれております。
  2. 鋸歯状病変:過形成ポリープなど
  3. 過誤腫性:若年性ポリープ、ポイツ・イェーガー型ポリープなど
  4. その他:炎症性ポリープなど

原因

食生活の欧米化や人口の高齢化によって患者数は増加しており、関連性が指摘されております。また、ポリポーシスといって多発する場合は遺伝が関与していることもあります。

症状

多くは無症状で、前述のようにスクリーニング目的の大腸内視鏡検査で発見される場合が大部分を占めます。病変が大きくなると血便や腹痛、便通異常をきたすこともあります。

診断法

大きくなると便潜血陽性となることもありますが、小さいうちは陰性がほとんどです。確定診断には病理組織(細胞)の検査が必要ですが、多くの場合、大腸内視鏡にて切除することによって診断確定できます。

治療法

6mm以上の病変や腺腫など癌化リスクがあるもの、5mm以下でも表面陥凹型(表面が凹んでいるもの)は大腸内視鏡にて切除術を行います。ポリープの大きさ、形、病理組織(細胞)の違いによって最適な切除方法を選択し、施行します。また切除後も定期的な大腸内視鏡検査が必要です。

いろいろな切除方法

文責 北村医院 院長 北村大介

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