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苦しくない大腸カメラ

近年、日本人の死因上位に君臨し続けている大腸がん
リスクは40歳代以降から急速に上昇するので要注意!

食生活の欧米化ががんの発症リスクの大きな要因のひとつとなっていることはご存じの方も多いことでしょう。一般的にがんが恐れられている理由のひとつに、自覚症状がほとんどない点が挙げられます。がんの発生は粘膜の表面から始まり、やがて深部に広がります。特に大腸がんは粘膜細胞から発生した良性のポリープが次第にがん化していくケースも多く、厳重な警戒が必要となります。しかしながら、大腸がんは早期発見できれば実は90%以上が完治できる可能性を持っているという研究データもあるほどです。

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しかしそれでも毎年死因上位に挙げられる病である理由は、その受診率の低さにあります。平成22年度の国民生活基礎調査では40歳以上の男性の受診率は27.4%、女性においては24.9%という非常に低い数値となっています。

定期的に大腸内を観察する機会さえあれば、大いに救えるチャンスがあったかもしれない尊い命です―特に大腸がんのリスクは40歳代以降急増します。過去にポリープが見つかった経験のある方やご家族内に大腸がんを患った方がいる方、排便の際に出血がみられている方などは特に要注意!痔による出血だと本人が思い込んでいたがために手遅れになったいうケースは、実際の日々の診療現場においても少なくないというのが現実です。

大腸カメラの最大のミッションは生命にかかわる重大な病の早期発見です!

下部内視鏡検査(大腸カメラ)とは、肛門からカメラを挿入して大腸の内側の状態を詳細に観察する検査です。

最新鋭の高性能カメラを導入

下部内視鏡検査(大腸カメラ)も上部内視鏡検査(胃カメラ)同様、富士フィルム社の最新鋭機器(レザリオ7000)を導入しています。わずかな病変も見逃さない特殊なレーザー光を用いて、大腸内部を詳細に観察することができます。細く柔らかな素材でできたカメラを使用しており、自由自在に向きや形状を変えることができるため、患者さん側の身体への負担も最小限に抑えることができます。

クリアな映像で精緻な診断を行うことが可能です

モニターに映し出される内部画像は非常に高精細。ポリープやがん、出血、炎症等の有無を視覚的にも鮮明に確認することができます。画像のズームアップも自在で、より精緻な診断が期待できます。病変が見つかった場合には、そのまま内視鏡で組織を採取し、後日顕微鏡にて分析・精査します。

腸内部を膨らませる際には吸収性の良い炭酸ガスを使用

大腸カメラAヒダやシワの多い腸内をくまなく観察するためには腸内を気体で膨らませる必要があります。当院では空気より吸収性の高い炭酸ガスを使用しており、患者さんのお腹の張りによる苦痛を大幅に軽減いたしております。

 

豊富な経験に裏打ちされた高度なテクニックの差が物を言う内視鏡の世界

 

肛門から内視鏡を入れる下部内視鏡ですが、大腸はその複雑さを極める形状ゆえに挿入方法や医師側のテクニックの差が患者さんの身体への負担に如実に表れます。直腸・S状結腸・下行結腸・横行結腸・上行結腸といった複雑なポイントを通過しながら、盲腸や回腸末端まで挿入してゆきますが、挿入法にはいくつかあります。

大腸カメラの挿入方法イラスト

ループ挿入法

多くの医療機関で採用されているメジャーな挿入法です。内視鏡を腸に押し込みながら進めていく挿入スタイルのため、腸が伸びてはつっぱるという動作が繰り返されます。場合によっては患者さんに強い痛みを与える可能性もあります。痛みを抑えるために強い鎮静剤を使用する傾向があります。

軸保持短縮法(ストレート法)

腸をジャバラのように丁寧に折りたたむように短縮しながらカメラを進めてゆく挿入法です。腸に負担をかけないようにゆっくり挿入していくのが特徴です。腸を無理に伸ばさず挿入できるため患者さん側に負担を極力かけることなく進めることができます。癒着などのない通常の腸管であれば、鎮静剤なしでもそれほど苦痛を感じることなく検査が可能です。痛みが少ないことで、鎮静剤を使用する場合も非常に軽度なものですみます。しかしこの技術を習得するのは経験と修練が必要です。

当院では腸管にとって最もストレスが少ない軸保持短縮法を採用しております。検査時の苦痛を最小限に抑える工夫を随所に凝らしており、患者さん側にかかる挿入時の苦痛を極限まで抑える努力を行っています。

日帰りポリープ切除

当院では大腸ポリープを切除できる高度な医療環境が整備されている施設です。そのためポリープを認めた場合、日帰りで切除することが可能です。これにより検査と治療を同日に行うことができるため早期治療を実現するだけでなく、通院回数の短縮や医療費の軽減も貢献できます。日帰りポリープ切除をご希望の方は、医師やスタッフまでお気軽にご相談ください。

大腸ポリープ切除の必要性

大腸ポリープとは大腸に出来た、いぼ状の隆起物です。大腸のポリープは前癌状態と考えられているものが含まれます。実際、1cm以上のポリープの10%に癌が潜んでおり、5mm以上あれば摘出しておいた方が良いと言われています。ポリープ切除により出血・穿孔の危険性が高い場合や高齢者の方、また出血傾向の合併症のある方は、改めて治療方針を相談いたします。

大腸ポリープ切除の方法

内視鏡の先端から出した、細いワイヤーで出来た輪(スネア)や鉗子を用いてポリープを切除します。切除後にクリップで縫縮することがあります。切除したポリープは回収して組織検査を行い、良性・悪性の判断を行います。結果が判明するまで約1週間~10日かかります。

思い込みや勘違いで見過ごさないでほしい腸からの出血の怖さ

排便の際に出血した経験をお持ちの方は非常に多いことでしょう。実際の診療現場でも、痔を患われている患者さんほど「出血は痔のせいだ」と思いこまれている方はとても多いものです。しかし、その出血が本当は痔によるものでなかったら…大腸がんだけでなく、別の大腸の病気による可能性も十分に考えられます。決してご自身のみで判断することなく、早期にご相談いただくことを強くおすすめします。

大腸カメラを積極的に受けた方が望ましいと思われる方

排便の際に出血がみられる方(血便・便潜血陽性など)

  • 便が細い方
  • 急な便通の異常がみられる方(下痢・便秘)
  • 過去に大腸にポリープがあると言われた方
  • 潰瘍性大腸炎やクローン病を患われている方
  • ご家族に大腸がんになった方がいらっしゃる方
  • 過去にその他のがんを患われた経験がある方  など

内視鏡検査は高い専門性が必要とされる検査です。精緻な診断や分析が可能である消化器内視鏡専門医のいる当院にて是非ご相談ください。

大腸カメラの受け方

  1. 検査前日、夕食はなるべく午後8時頃までに食べ終えてください。(野菜、海藻類、キノコ類、こんにゃく、ごま、脂肪の多い肉類、種が多いフルーツは避けてください。)
  2. 夕食後、午後9時に下剤(ラキソベロン液)全量をコップ1杯の水にてお飲みください。それ以降は何も食べないでください。(水分は水・お茶程度は大丈夫ですが、牛乳・コーヒーはお控えください)
  3. 食後・就寝前の内服薬はいつものようにお飲みください。
  4. 当日は何も食べないでください。(水分は水・お茶・スポーツ飲料は大丈夫です)朝分の内服薬は指示に従ってください。
  5. 朝から下剤(約2リットル)を30分~2時間で飲んでください。だんだん水様便になりますが、便が出なくなりましたら来院ください。
  6. 来院後、検査着に着替えていただき、注射(麻酔)をしてから検査をします。
  7. 検査は約10~20分程度で終わります。麻酔により半覚醒(ボーっとした状態)状態でできますので、リラックスして検査をお受けください。
  8. 検査後麻酔が覚めるまで30~1時間クリニックで休んでいただきます。自転車・バイク・車の運転はお控えください。
  9. 確実な診断のために、細胞の検査をする場合があります。その場合、粘膜の一部を採取しますので、当日のアルコールや香辛料など刺激の強いものはお控えください。またポリープを切除した場合、3日間は飲酒・激しい運動・長風呂・旅行等はお控えください。

大腸カメラは通常、鎮静剤や鎮痙剤を使用して行う検査です。患者さんは眠ったようなウトウトした状態(半覚醒)で楽に検査を受けることができます。鎮静剤等の薬剤を使用したくないといったご希望がある方はそれも可能ですので、その旨スタッフや医師までご相談ください。

「心配なかった」ということを確認するためにも定期的な精密検査はとても重要な意味を持ちます

「大腸にポリープがある」と言われた方すべてが「大腸がんである」ということでは決してありません。しかしながら、ポリープはその種類と経過によっては生命に関わる重大な病を引き起こす可能性があります。大腸がんは特に早期発見が可能な希少ながんです。

わずかなサインを見逃さないためにも定期的な内視鏡検査を加えることはとても大きな意味があります。今起きている出血や症状が「心配ないものである」ということを確認できることもまた、ご自身にとって何よりの幸運と捉え、ぜひ前向きに定期的な検査をご検討いただければと思います。

料金目安(3割負担の場合)

大腸カメラ(初診料 採血など含む) 7000~9000円
大腸カメラ+病理組織検査 12000~21000円
(個数・部位により異なります)
大腸ポリープ切除 20000~33000円

※使用したお薬や、手技内容などにより費用の違いがございます。

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