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胃・十二指腸の主な病気

img2食道から送られてきた食べ物を一時的に貯めておく胃は、さまざまな影響を直接的に受けやすい場所でもあります。食べ物からの刺激だけでなく、胃液に含まれる強い酸が何らかの影響により強く作用してしまうこともあり、さまざまなトラブルが複合的に絡み合い疾患に繋がるケースが多いのが特徴的です。

十二指腸

胃から送られてくる栄養素をさらに本格的に消化・分解してくれる場所です。膵液や胆汁といった強力な消化液が流入する場所でもあります。胃と似通った疾患を伴うことが多いため、症状を感じる部位も混同されやすく、その一方で無症状に病が進行しているケースも珍しくないため注意が必要です。

目次

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

潰瘍は粘膜などがただれ、傷のようにえぐられた状態になることです。例えば、胃の粘膜は通常、強い胃酸に耐えうる仕組みを持っています。しかし、なんらかの原因で胃酸に対する防御機能が低下し、粘膜の一部に穴が空いた状態になると潰瘍ができます。その原因として多く指摘されているのは、食生活の乱れやストレス、喫煙・アルコール、薬による副作用やピロリ菌感染とさまざまな要因があります。

十二指腸も同様に酸性の環境に強い臓器ではありますが、一度均衡が崩れるととたんに潰瘍が生じやすくなります。潰瘍は強い痛みを感じることが多く、早期発見・早期治療開始が何より重要です。治療はまずはピロリ菌の有無を確認し、必要に応じて除菌を行います。また、胃酸を抑える薬や粘膜保護剤を服用して本来の状態に戻す治療を同時進行で行います。

ストレス世代の患者さんが多いことで有名な病気ですが、早期に治療を始めるほど再発を防止することができます。その一方で、高齢者の方は無症状なことも多いため、やはり発見には内視鏡を用いての定期的な検査が重要となります。貧血が進んだり黒い便が出る際にも要注意です。

ピロリ感染胃炎(慢性胃炎)

ピロリ菌とは正式名をヘリコバクターピロリと言い、長年に渡り胃の中に住みついて胃炎や潰瘍を引き起こす原因となるものです。感染しても特に自覚症状はなく、長期間をかけて炎症が広がります。次第に胃の粘膜が変性し、いずれ萎縮性胃炎を引き起こします。この萎縮性胃炎が発がんリスクを抱えています。ピロリ菌感染が確認された場合には胃内部の除菌として7日間連続した飲み薬での治療が必要となります。

ピロリ菌の感染は内視鏡を用いて内部を観察すれば診断がつけられます。その他にも血液や尿、便、呼気などからでもピロリ菌の有無については確認が可能です。

ポリープ

粘膜上皮が局所的に隆起した病変をポリープと呼びます。良性と悪性のものが存在し、その診断には内視鏡検査を用いた診断や病理検査が必要です。胃底腺ポリープや過形成ポリープと呼ばれるものが良性ポリープの代表格であり、腺腫性ポリープは原則治療が必要なものです。主に大きめの胃腺腫ポリープや胃がんリスクが高いと判断されたものは切除することが一般的です。サイズの小さいものや良性で特に症状がないものに関しては、定期的な検査をしながら経過観察を行います。悪性が疑われた場合には内視鏡で組織を採取し、病理検査の結果で最終判断を行います。

ポリープのできやすさは胃のもともとの状態や遺伝、ピロリ菌の有無などによっても大きく影響を受けます。良性のポリープであっても大きくなり過ぎると出血し、貧血症状をきたすこともあるので、その際は内視鏡で切除が必要になる場合もあります。

胃がん・十二指腸がん

がんは自覚症状が出にくいため、初期の段階での発見は非常に難しいのが実情です。腹痛・吐き気・食欲減退・嘔吐などの諸症状が現れる頃にはかなり進行している可能性もあります。胃がんによる死亡率は男性において第2位、女性では第3位という注意すべき病です。胃がん発症には主にピロリ菌の関与が指摘されています。健康診断などで内視鏡を用いた検査を加えることで、胃がんや十二指腸がんの早期発見の可能性が高まります。早期であれば内視鏡での切除が可能で、患者さん側の負担も非常に少なくなります。

昨今、各自治体においても胃がん検診において内視鏡の選択を推奨する動きになってきました。それによりひと昔前に比べると胃がんも比較的早期に発見できるようになりました。当院でも最新鋭のレーザー内視鏡を使用しているため、微小な病変も見逃すことなく負担も大幅に軽減されます。

機能性ディスペプシア

胃もたれやみぞおちに痛みを感じるのに、検査では特に異常が見当たらないといった際に疑われるのが機能性ディスペプシアと呼ばれる病です。比較的若い世代の方に多くみられます。みぞおちの痛み、もたれ感、すぐにおなか一杯になってしまい食べられないなどといった症状が現れやすく、日本人の10~20%に機能性ディスペプシアがみられるというデータもあります。

今や珍しい病気ではありませんが、気づかないまま放置され進行しているケースはとても多いです。ストレスなどによる自律神経系の問題も深く絡み合っていて、胃の知覚過敏状態であるのが特徴的です。内視鏡で病変がないことをしっかり確認した上で、薬での治療に加えて食生活をはじめとした生活スタイルの改善が有効です。

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